グリザイアの果実 感想

なるべくネタバレをしないで書きたかったが、そんなの無理である。
なので一応ネタバレを注意していただきたい。

















あらすじと序盤の設定を見た感じでは主人公は任務に忠実な組織の犬、
ということでフルメタルパニックの「相良宗介」を連想したのだが、他の人のレビューでも同じ意見が多かった。
そんな主人公が普通の学園生活を送る為に入学した学校は訳アリの学生だけで構成された小さな箱庭、
この流れで鬱展開はまず避けて通れないだろうなと思っていた。

このゲームはとにかくキャラクターの個性が良く出ていてキャラクター同士の掛け合いが面白い、
パロネタもくどすぎない程度に入っているし、掛け合いの役割がはっきりしているのも分かりやすい。



各キャラクターについて簡単な感想を攻略した順に書きました。


マキナ
可愛いとは思ったが性的興奮は余り沸かなかったキャラ。
エロシーンでギャグやってるからね、しょうがないね。

パン屋で働くの件はこのキャラクターが乗り越えなくてはならない一つのハードルだと思っていたので、
このあたりがこの物語の山場になるのかな、と思っていたらあっさり越えてしまう。
終盤で物語は加速するが過去の描写があまりないため感情移入はあまり出来なかった。

GOODとBADのラストが対称的かつ対照的になっていて、
1枚絵の差分とテキストだけでまったく逆の結末を表現する技法に、どことなく古参メーカーらしさを感じる。
BADに関しては、遅ればせながら今年プレイしたゆきうたを彷彿させるような
痛々しい鬱を用意してくれた、当然ゆきうたと同じライターである。



みちる
プレイする前から一番気に入っていたが、攻略を終えて更に好きになったキャラ。
みちるはやたら人間くさいというか、臆病なキャラで共感できる部分がかなりあった。
過去の描写がみちる視点で描かれているので、何を抱えているのかを把握しやすく感情移入もできる。
終盤の茶番は正直笑いそうになったが嫌いじゃない、むしろみちるらしい。
もう一人のみちるの過去もしっかりと書かれてあり、
おざなりにせず2人とも救済することで気持ちよく終わることが出来た。
それにはEDの演出も一役買っている、気持ちのいい演出だ。
BADは結構鬱ですが、これも一つの幸せなのかも。




問題の背景となるヒロイン視点の過去がしっかりと書かれていてキャラクターに感情移入しやすい。
みちるの感想でも同じようなことを書いたが幸は更に深く描写されていて、
主人公もその過去を知ったきっかけでヒロインに心を動かされる。

転機を境に少しずつ自分の気持ちを意識し始めるその過程が微笑ましかった、
と思いきや主人公が丁度いいタイミングだからとまた荒治療ですよ、そこにシビレるry
問題解決で前の二人よりちょっと話が短いなと思っていたのですが、
実はもう一山残っていてむしろここからがメインといってもいいのではないいでしょうか。
ここからは幸自身との戦いになるのですが、
幸というキャラクターは実は精神的に凄く強い人物なのではないでしょうか、ただ優しすぎるのだと思う。
心温まるラストには泣いてしまった。



天音
やたら誘惑してくるし、エロシーンも一人だけ抜きゲーのようなテキストだったので
私の中では完全にビッチキャラだったのですが、まさか理由があるとは…

天音は過去にサバイバルを経験しているのですが、その回想が凄く丁寧に書かれていて
極限状態での人間不信や徐々に狂っていく仲間、そして最後には恐ろしい展開を迎えてしまいます。
ここで出てくる一姫というキャラクターは主人公の姉で続編に重要になってくるキャラですね、可愛い。
他にも可愛いキャラクターが立ち絵付きで大量に出てくるのですが、残念なことに…
この過去で親友を見捨ててしまったという罪の意識から、
その弟である主人公に贖罪としておせっかいを焼くわけですね。

ルートの半分ぐらいがこの過去の回想になるので、過去編が終わったあとは割とさっくり終わってしまいます。
このキャラもGOODとBADが用意されているのですが、
BADENDでしか明らかにならない事があり、どうもこの後の作品の伏線っぽいですね。



由美子
ルートに入る前は2番目に好きなキャラクターでした、ツンデレと言うかクーデレと言うか。
このキャラクターも問題の起点は過去、というか生まれてきたことなので…回想があります。
生まれたことを否定され、腫れ物のような扱いを受けるが、
状況が一転してから急に優しくなり出す周囲に嫌悪感を覚えます。
上げて落とすの繰り返しで由美子のメンタルはボロボロですよ…

GOODとTRUEという構成でGOODも悪くない終わり方だが根本的な解決にはなってない。
TRUEは綺麗に解決しますし、後味も悪くないです。
物語全体のインパクトとしては薄いかなという感じですね。




このゲームの良いところは救済の手段。
主人公が何から何まで解決するのではなく、ヒロイン自身が選択したり決断して問題に立ち向かっていく。
そうすることで本当の意味での解決を迎えることが出来るのだと思う。




個人的な評価

キャラクター
みちる>幸>由美子>>マキナ>天音

シナリオ
みちる=さち>由美子=天音>>マキナ


批評空間で点数をつけるなら87点


続編をプレイすればまた違った見方が出来るかもしれないのでこれからプレイする迷宮が楽しみである。




グリザイアの果実
グリザイアの果実
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フロントウイング (2011-02-25)



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